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絶対に浮気しない男なんていない

いつも同じものしか出てこない店は、飽きてしまうということかもしれません。男にとって、妻は、馴染みの店。もっときれいな店、もっとおいしいものを出してくれる店は、他にもいっぱいあるのに、なぜか毎日同じ店に行くのは、馴染みの店だから、そこだと安心できるから、というのが大きい。隠れた優位性があるんです。でも、いくら馴染みの店だとはいっても、そこに行って何も食べたい物がなければ、次第に足は遠のいていきます。馴染みの店はその店なりの努力があったり、成長があったりするから、「つい来てしまうよね」ということで通うわけです。それがわからないで、「どうせ今日も来るだろう」と安心してしまうと、気がついたら「誰も来なくなった」状態に陥っているということもあると思うんです。夫婦関係に置き換えると、いくら「馴染み」の妻であっても、そこで成長が止まってしまえば、やはり、男の気持ちをつなぎ止めておくことは難しいでしょう。恋ということで言えば、すべての人がライバルになる。男だって女だって、夫や妻よりもいい人がいたら、気持ちはそっちに行ってしまう。恋の基本は、「この人のことを知りたい」と思うことだから、新しく出会った女のコのほうが知りたいことが多いようであれば、もう知りつくされた妻というのは、そこで負けてしまうわけです。結婚している男たちを見ていて思うのは、絶対に浮気しないと言い切る男は、せいぜい全体の十パーセントぐらいだと思うんです。百人いたら十人ぐらい。その中でカッコいい男となると、さらに絞られて、その十人のうちの一人ぐらいになってしまう。つまり女性たちが結婚相手に望む。カッコよくて奥さんのことしか愛さない男というのは、百人のうちの、たった一人だけという計算になるんです。百人に一人しかいないとしたら、その競争率は高くなるかというと、そうとも言えない。そういう男は本当に純粋で、正義感が強くて、モラルがある。だから好きになる相手のことを、ルックスや条件では選ばないんです。自分が幸せにしたいとか、人生のめざしているものが同じであるとか、ある種の琴線にふれればいい。だから、男のほうはすごくカッコいいのに、「なんであんなコが彼女なの?」という組み合わせもできる。とは言っても、倍率は低いけれど偏差値は高い。望みがないとは言わないけれど、やっぱり、そんな男はほとんどいないというのが現実です。東大からハーバードに行って勉強して、でも外務省に入りました、というような。その上、身長は一八〇センチあって、ルックスもよくって、でも、「僕は浮気しません」と言う。そんな男がいたら、紹介してほしい。たいていの男たちは浮気願望を持っています。男の立場から、結婚相手に選んだら苦労するよ、という男は、全体の三十パーセント、百人いたら三十人ぐらいでしょう。彼らは、「結婚したから、もう恋愛はできないんじゃないか」なんてことは思いつきもしない。「もっといい人がいたら、いくらでも行くよ」という。恋愛武闘派々と呼ばれる男たちです。残りの六十パーセントは、浮気したい願望を持ちながら、チョロチョロするものの、離婚はしない。離婚はしないけれども、チャンスがあれば、つかの間のアバンチュールを楽しみたいという男たちです。