脚のラインヘの悩みや不満を訴える人は多いのに、脚の動きや表情を意識する人が少ないのはなぜでしょう。解剖学的には、脚とは太ももから爪先までを指します。故サルバトーレ・フェラガモは「人ひとりの脚には特有の声があり、個人的な独自性がある。脚を手に取ると生命力や性格が伝わってくる」と述べています。さらに、ヨーロッパではシェークスピアの時代から「脚は心の内を語る」と伝えられ、身体に明らかな影響を及ぼすことが知られていました。そうした伝統の影響でしょうか、欧米の映画を観ると、登場人物の気分や感情を、脚の動きひとつで表現する演出の多いことに気づきます。ところが、日本女性はこうした“脚の表情”が乏しいように思えます。一方で私の耳には、ストレスに悩み、息苦しさに悩む“脚の声”が聞こえてきます。
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