食べた分のカロリーが動いた分のカロリーより少なければ、太りません。もし逆であれば太るということです。このことをわかってもらうためには、毎日食べたものを書きとめてもらうのが一番効果的です。これを「食事日記」といいます。これこそ、太る食べ方や生活習慣を断ち切る妙薬なのです。自分がいかにたくさん食べているのかを知ると、太る理由が体質ではなく、食べ方や生活習慣だということがよくわかります。そうすればシメだもの。ヤセるまでの道のりは、決して遠くありません。遺伝で太る女性の母親を見ると、その女性が年をとったときにどんな体型になるのかわかるとよくいわれます。その真偽はともかくとして、太っている人の家族を見ると、お父さん、お母さん、兄弟はもちろん、飼っている犬まで太っているということがあります。太っているのを、いくら遺伝と理由づけたくても、犬が太っていることは、どう説明すればいいのでしょうか。この家族の生活をのぞいてみましょう。食べることが大好きなお母さんは、毎日、好物の中華や洋食に料理の腕をふるいます。おやつのお菓子だって切らしたことかおりません。お父さんは出無精。たまの休みは、家でトコトン寝ていたいタイプです。子どもたちはといえば、外遊びよりファミコンがお気に入り。口さみしくなれば、家じゅう至るところに食べものがおいてあります。これでは太るなというほうが難しいというもの。つまり、遺伝ではなく、食事や生活パターンが太る理由なのです。犬にしてみても、散歩にも連れていってもらえず、カロリーたっぷりの残飯を与えられてばかりでは太って当たり前です。太る原因で「遺伝体質」の占める割合は3割程度。あとの7割は、食事や運動など、まわりの環境の問題です。ヤセにくい体質の人でも、人よりちょっと努力すれば、必ずヤセられます。ヤセにくいという体質は遺伝に限らす、後天的に「脂肪が多くなった人は太りやすい」ということもあります。これは、筋肉が多いと基礎代謝量が大きく、寝ている時でもカロリーを消費するのに対して、脂肪が多い体はその逆で脂肪をため込みやすいからです。特に子供の頃から太っている人は、脂肪をため込む脂肪細胞の数が人より多いので、太りやすくなっているとはいえるでしょう。しかし、ヤセない体質ではありません。