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基礎陶冶

ペスタロッチが「基礎陶冶」という考えを思いついたのは、シュタンツの孤児院時代であるが、その考えを公にしたのは『方法における精神と心情』(1805)、『基礎陶冶の理念に関する見解と経験』(1807)、『基礎陶冶の理念について』(1810〜11)、『白鳥の歌』(1826)などである。ペスタロッチによると「基礎陶冶」とは、人間の持っている能力、つまり、心情・知性・技術を調和的に発達させることである。この3つの能力は、子どもたちが生活するなかでそれぞれ次のような活動によって身につくものであると彼はする。心情は愛と信仰によって、知性は思惟することによって、そして技術は手足の使用によってである。現代でいえば、心身の健全な成長ということになるであろうが、彼の言う「基礎陶冶」とは、究極的には教育の問題だけではなく、人としての陶冶の問題ということになるのである。
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