「食事を置く場所が1センチずれても、怒り狂って飯食わないんだよ。俺たちには何も言わないんだけど、看護師さんたちがくそみそに言われてるのを聞くのは、こっちもつらいよ。あいつもベッドに縛りつけられてるけど、俺だってそうなわけでさ。いくらその場から離れたくっても、離れられないんだから」彼の語り口には、嫌みも悪意もなく、愚痴といっても、なんとなくお互い笑えてしまいます。感じのいい人は何を言う時も嫌な感じが
看護師さんたちがくそみそに言われてる... の続きを読む
精神科の臨床で、死にたいという訴えや、実際に死のうと試みる行動は、とても多く見られます。前者の訴えのことを自殺念慮、後者の行動のことを自殺企図と呼びます。私がこのような訴えや行動をする人々に真っ先に言いたいことは、命を粗末にしないでください、また自分のからだを粗末にしないでくださいということです。世間ではよく、自己決定権、つまり自分に関することは自分で決める権利、というものが声高に叫ばれています。
自殺念慮・自殺企図... の続きを読む
癌の告知はこのごく普通の生活観を一変させる出来事である。この時期の彼の手記を読み返すたびに、あらためて患者の生活観の転換の重さを実感する。四十五歳という彼の年齢、職業人としての全盛期を過ごしていた彼のキャリアの中での転換、さまざまな思いの中でもとりわけ彼の家族への愛情や責任感の強さを痛切に感じる。癌であっても今までどおりに生活したいと考える一方で、ホテルの部屋でひとり行く末を考えている時に病院から
癌告知はごく普通の生活観を一変させる... の続きを読む
たとえば、癌を告知するとき、医者は自らの死生観を厳しく問われる。教科書に書いてあるとおりの言葉を口にしても、人生経験豊富な患者さんの心に共鳴することはまずない。等身大の人間として、先に死んでゆく人間に対する畏敬といたわりの素直な気持ちを表すには、自分も遅かれ早かれ必ず死んでゆくのだとの強い自覚が不可欠である。この発想は白衣を着て医者の役を演じていればこと足れりとする人たちには出てこない。裸の、何者
患者は医者の真のやさしさを見つける努力が必要... の続きを読む
だいぶ回り道をしましたが、テンプターズのエピソードに戻ります。松崎は曲を作るにあたってストーンズを真似ようとした。つまり意識的にせよ無意識的にせよ、イギリスのホップ音楽を通して間接的に、アメリカの黒人音楽に影響された日本のうたを作ろうとしたわけです。(忘れ得ぬ君)の出だしは、ストーンズの前年の大ヒット曲(黒くぬれ)の頭とよく似ています。「ノーノーノーノノーノノ」ときて、ここで長2度ずつの上がり「ノ
忘れ得ぬ音階... の続きを読む
夜食ほど太りやすいものはありません。夜、眠っている間は、副交感神経の働きで、脂肪の合成が活発になります。また、寝ているときは、カロリーの消費も少なくなります。ですから、寝る前に食べたものは、そのまま脂肪になると考えてよいでしょう。飲んで帰ってお茶漬けやラーメンなどを食べてすぐ寝る、などという生活は、もっとも太りやすいパターンです。また夜食を食べると、朝起きたときに、胃がもたれて朝食抜きになる、とい
夜食は太る... の続きを読む